長いこと本当にありがとうございました

近々、創刊四半世紀を迎える老舗女性サーファー誌『Fine』。
意外がられるんだけど(ま、当たり前だわな:笑)、実はこの雑誌で
16、17年の長きにわたり、レギュラーで記事を執筆してきた。

いわゆる“メロコア”がブーム化し、アメリカとほぼ同タイミングで
日本にも流入してきて広まり、根づき始めた’95、’96年頃のこと。
当時は今よりたくさんあった洋楽ロック専門誌のほとんどが、そのアメリカで
大炸裂してた新たなロックムーヴメントにほぼ興味を示さず、取り上げた
としてもGREEN DAY、THE OFFSPRINGぐらいで、それも決して大きな扱いじゃなかった。
当時のTHE OFFSPRINGの担当ディレクター氏(R.I.P.)が扱いのちっちゃさ、低さに
ブチ切れ、某誌の編集長に大クレームを入れた、なんていうことは日常茶飯事。
今じゃとても信じられないことだろうけど、その当時の洋楽ロック専門誌の
“メロコア”に対する見方、捉え方なんて、そんなレベルだった。

GREEN DAYのだったか、THE OFFSPRINGのだったか。ハッキリ覚えてないのだけど、
CDレヴューの論評の記述にメロコアとかパンクロックじゃなく“メタル的なバンド”
といったようなのもあった。こんなこともフツーにあった。ただ、こういったことは
決して“メロコア”に限ったことじゃなく、グランジ/オルタナティヴロック、
ヘヴィロック、インダストリアルミュージック、ミクスチャーロックといった、
いわゆるモダンロック全般に言えた。

そのさなかの時期にレコード会社を介して紹介されたのが、『Fine』だった。
「マジにパンクロックが好きな方なんで、ぜひ! 有島さんと話しが合うんじゃないかな」
と言われてお会いした女性編集担当者は薄らと日焼けした、とてもはつらつとした方
だった(現在は営業広告部に転属)。「やっぱサーファー誌ゆえ作ってる人もサーフィンやって、
日焼けもしてたんだ!?」っていうのが第一印象(笑)。当時の洋楽ロック専門誌の
編集者の多くがやたらロックを精神論をもって語る人が多く、それに辟易としてた
のに対し、その担当者は理論などどうでもよく、「イイから聴く、好きだからとことん楽しむ」
っていう“まったくの素の状態で音楽を聴き、楽しむ”人だったので当然、いきなりヴァイブが
合ったし、話も盛り上がった。それをきっかけに、今日まで同誌にインタヴュー記事、
ライヴリポート、CDレヴューを執筆してきた。THE OFFSPRING、GREEN DAYをはじめ、
RED HOT CHILI PEPPERS、THE PRODIGY、MY CHEMICAL ROMANCEなどはもちろん、なんと
SLIPKNOTまで載った(笑)。しかし、残念ながら音楽ページの一部刷新につき、CDレヴューの
レギュラー執筆が前号をもって終了となった。日本での“メロコアヒストリー”と、
執筆開始時期とその後が完全に被るので、なんか感慨深い。今後はインタヴュー記事などの
不定期執筆となる。長いこと本当にありがとうございました。
なお、下記のは同誌の発売されたばかりの最新号だ。




90年代中頃のファッション誌って、かなり尖がってたと思う。わりとコンサバ系の
男性ファッション誌でもRAGE AGAINST THE MACHINEとか載せてたし、その原稿を
書いてたもん。イイ時代だったよなぁ(笑)。


2012年11月30日
「明日からもう12月かぁ」とため息をつきかけた有島博志