2大最強バンドのフロントマン同士による夢の対談が実現!


Ozzfest JAPAN 2013参戦で再来日したSLIPKNOTと、同じく参戦組で、
ただ今飛ぶ鳥を落とす勢いのMAN WITH A MISSIONによる日米対談
が実現し、コリィ#8テイラーとJean-Ken Johnnyが向き合った。この対
談はOzzfest開催直前の5月10日に都内・某高級ホテルの一室で実現
した。記事の一部をすでに他誌に掲載済みなのだけど、今回お送りす
るのはその“完全版”である。

――コリィ、もちろんJean-Ken Johnnyと会うのは今日が初めてだよね?
コリィ・テイラー「そう。今回がイイ出会いになることは間違いないけど、そりゃ
驚いたさ(笑)。究極の生命体!? 理解し、受け入れてしまえば、なんてことない
から。もっと驚いたのが、実はツアーマネージャーでね。“これまで見たこともな
いような人がいるんだよ”って取材前に電話がかかってきたんだ(笑)。だからヤツ
に言ってやったよ、“大丈夫さ、有名なバンドだっていうじゃないか”ってね。実際、
こうやって会ってみても別にヘンじゃないし。それでイイじゃないか(笑)」

――MAN WITH A MISSION(MWAM)は今日本勢のなかでももっとも突き
抜けた存在なんだよ。とにかくライヴのチケットがとりにくいし、今回のOzzfest
の前にも日本武道館公演をやり、ものスゴい仕掛けのセットでライヴをやった
ばかりなんだ。
コリィ「そりゃスゲぇ! イイね、最高じゃないか。おめでとう!」

――ステージ上に氷山があってさ。そんなかからバンドが登場すんの。
コリィ「マジスゲぇ! Great!!」

――SLIPKNOTも、ジョーイ(#1 ジョーディソン/ds)のドラムセットがグルングルン
回るときあるじゃない。
コリィ「ドラムセットが上がるたびに、オレは“頼むから無事に戻ってきてくれ!”って
祈るような気持ちでジョーイを見てるんだ。死ぬほどおっかないから(苦笑)」

――ジョーイって高所恐怖症だっけ?
コリィ「そうじゃないって(笑)、オレがおっかないのは落ちてくるってこと! 死ぬほど
ビビるゼ!」

――実際、MWAMの武道館公演でのセットはスゴかった。お互い、大がかりな
セットでライヴをやるときと、シンプルなセットでやるときって、やっぱ取り組む
気持ちって違う?
Jean-Ken Johnny「ソウデスネ。ステージ上デハ仕掛ケノスサマジサトイウノヲ
体感デキルモノナノデ、テンションガ2割クライ高クナリマスネ」
コリィ「そうだよね、スペクタクルだもんね。今や観客たちのためにパフォーマンス
するだけじゃなく、ビジュアル的に刺激的なものになってる。そうすると、自分の
アプローチからなにか違うものを引き出すことができる。オレにはSTONE SOURと
SLIPKNOTの両方があるけど、SLIPKNOTの場合にはなんかとてつもなく並外れ
たものがあって、それが音楽とマッチしてて、自分が普段してるのとは違うことがで
きる。等身大の自分より大きく、巨大になれる。自分はできる限り大きな形で観客
たちを楽しませ、自分を表現するためにいる。ああいった迫真的なものがあると、
自分の心を取り出して掲げ、“Ahhhhhhhhhh―――――!”ってすることができる。
オレはそれが大好きなんだ」
Jean-Ken Johnny「スゴク同意イタシマス。本当ニ同感デス」
コリィ「これまでにいろいろなことをやってきたよ。せり出したステージで観客たち
のなかに入って歌ったことがある。振り返ると、ステージ上でSLIPKNOTがプレイ
してるわけさ。生まれて初めてSLIPKNOTを観ることができた想いになって、感動
したね(笑)。だけどさ、そうした大きな仕掛けを使うときって、それ自体に意味がな
いといけないんだ。ただやるんじゃなく、オレたちのやってること、つまり音楽やパ
フォーマンスを引き立たせるものにならなきゃその意味は半減してしまうから」
Jean-Ken Johnny「武道館公演デ使ッタ仕掛ケハ、今コリィサンが仰ッタヨウニ曲
ソレゾレノイメージト合ウヨウナ演出トイウモノヲチームミンナデ考エタリシタ結果デ。
一番ノ大キナテーマハ、コレマデノMWAMノ活動ヲ改メテ知ッテ頂クトイウコトデシタ。
我々MWAMガ日本ニ来テカラ3年間活動シテルンデスケド、MWAMガドウヤッテ生
マレタカヲアエテアニメーションデ表現シ、我々ガ南極ノ氷カラ出テ来タトイウ歴史ヲ
モットワカリヤスク人間ノ皆様ニオ伝エシタカッタ。ソノ一貫ノ流レデ音楽ハモチロン、
MWAMトイウバンドガ、ソノ生キ物ガナンナノカトイウコトガ全体デ観レルヨウナショウ
ニシタツモリデス」
コリィ「ナイスっ! イイね、気に入ったよ、その発想」

――SLIPKNOTは、昔っから“Spit It Out”でお客さんたちを全員座らせ、コリィの
合図で一気にジャンプさせるっていうのをやってるじゃない。まぁ、あれに大きな
仕掛けは必要ないけど(笑)。
コリィ「あれは爆発を意図してる。オレたち全員が一緒になってなにかとんでもない
ことをやるっていう意味で。あれを始めた理由のそもそもはそこにあって、観客たち
と一緒にどこまでいけるか見てみたかったんだ。クレイジーになったり、バイオレント
になったりするのにも限界があって、あるところまでいくとみんな引いていき、観客た
ちの間に溝ができてしまう。だからバンドと観客たちとの間の究極の表現を見つけよ
うとしたんだ。ジョーイのアイディアだった。天才的なアイディアだと思ったし、すぐ気
に入ったね。だけど、やり始めの頃、みんなが座らないとスゴく腹が立った。座ってい
ないヤツを指さして“オマエ、座れ!”って叫んでた(笑)。それって、そもそもオレたちの
趣旨に合ってなかったけどさ」

――Jean-Ken Johnny はSLIPKNOTのファンだとか。
Jean-Ken Johnny「イヤァモウ、音楽的ナコトト言エバ、デビュー作『SLIPKNOT』
(1999年)ヲ初メテ聴カセテイタダイタ時、度肝ヲ抜カレマシタ。ソレマデモメタルトカ
ヘヴィロックハ大好キダッタンデスケド、ソノヘヴィネスハモチロンノコト、本当ニダイ
レクトニ耳ヤ心ニ届クソノサウンドニ心底驚カサレマシタ。ソシテソノスタイルデスネ。
イワユルポップミュージックデハナク、アクマデメタルトイウスタイルヲ貫キ通シテイ
ルノニ、ソレダケ伝ワリヤスイトイウノガ本当ニ衝撃的デシタ。メンバーモ9人モイラッ
シャッテ、見タ目カラモ、コンセプトカラモ、ナニモカモ、ソレゾレガ個性的デ、僕ニトッ
テ革新的デ、本当ニ大好キナバンドノヒトツナンデス。サウンド的ニモ圧倒的ニ説得力
ガアルシ、シカモソレダケジャナク、ソレ以上ノモノヲ提供シテクレルトイウバンド。大好
キノ一言ニ尽キマス」
コリィ「嬉しいよ。いずれ、ぜひとも共演したいね。Ozzfestでも、キミたちのライヴを
絶対に観るよ! ますますOzzfestが楽しみになってきたゼ!」
Jean-Ken Johnny「我々モ楽シミニシテマス!」
コリィ「ところで、アメリカにきたことはあるのかい?」
Jean-Ken Johnny「バンドトシテハ、2度ホドイキマシタ。東海岸ト西海岸ノツアーダッタ
ンデス」
コリィ「ナイスだね。またSLIPKNOTでも、STONE SOURでも、会えることを楽しみに
してるよ!」



文・有島博志/text by Hiro Arishima
通訳・川原真理子/translation by Mariko Kawahara
photography by Shigeo Kikuchi


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