GOOD CHARLOTTEが4年のブランクを経て活動を再開!
反骨精神を忘れないキャッチーなニューアルバムが完成!!

2011年に、突如活動停止を発表したGOOD CHARLOTTE。ジョエル(vo)の妻、ニコール・リッチーがキューピッド役となり、2015年初頭にはベンジー(g,vo)がキャメロン・ディアスと結婚するなど、話題には常に事欠かなかったが、バンドはいつ活動を再開するんだろうと、ヤキモキさせられたファンも多かったことだろう。6年ぶり、通算6枚目となるニューアルバム『YOUTH AUTHORITY』は、原点回帰しつつも、今の彼らでしか出し得ない成熟したサウンドも聴ける、新旧のファンを裏切らない作品だ。さっそく、ロサンゼルスでくつろいでいたフロントマンのジョエルに電話インタヴュー、2016年9月30日発行のGrindHouse Magazine Vol.98掲載予定のインタヴュー第2弾もお楽しみに。



――2011年に活動休止を発表、バンドの公式サイトまで閉鎖し、GOOD CHARLOTTEはシーンからこつ然と姿を消しましたが、休止直後はどんな心境でしたか? ほっとしたのか、それとも空虚感のようなものを味わったのか…。
「ほっとしたというのが正直なところかな。とにかく、かつての自分を取り戻したかったんだ。GOOD CHARLOTTEのシンガーとしての自分ではなくてね。何年ものあいだショービジネスの世界で泡沫の日々を送ってきて、自分が何者なのかよくわからなくなってきていたんだ。子どもが生まれたし、家にいたかったというのもある。シーンから一度遠ざかって、今後、人生でなにをやりたいのか、自分探しというか、自分なりの道を見つけたかったんだ」

――これまでコンスタントに作品を発表し、ツアーを行ってきたバンドとしては、4年は非常に長いブランクですよね。でも、自分たちを取り戻すためには、この長さが必要だったんでしょうか。
「確実に必要だったね。今後どうなるか、なにも約束できるものがなかったし、自分たちになにが必要なのか、じっくり考えなければいけなかった。ファンには正直でありたかったから、期限は特に設けずに、答えを見つけられるまで休んだ結果なんだ。メジャーレーベルを離れ、自主レーベルを立ち上げよう、自分たちが気の進まないライヴはやらないようにしよう、アルバムをまた作るとしたら、自分たちが作りたいものだけを作ろう、人の意見に振り回されずに、自分たちが感じたことを率直にそのまま形にしよう。そんなふうにメンバー全員が考えられるようになったからこそ、今回、とてもシンプルで正直なアプローチの作品ができたと思っているし、出来にはすごく満足しているんだ」

――ジョエルは双子の兄ベンジーと常に一緒に曲作りをしていますし、ふたりはTHE MADDEN BROTHERSというユニット名で2014年にはアルバム『GREETING FROM CALIFORNIA』(日本盤未発売)をリリースしています。今回、ひさしぶりにGOOD CHARLOTTEのアルバムのために曲作りをしたわけですけど、いかがでしたか?
「すごく楽しかったよ。THE MADDEN BROTHERSは別物というか、とても意欲的な作品を作れたと思う。いろいろ挑戦したし、曲作りはもちろん、プロダクション全体がアーティスティックで、自分たちを限界まで押し上げることができた。GOOD CHARLOTTEの曲作りはもっとワイルドで正直で、怒りだとか、ロックンロールらしい感情をみんなでむき出しにできるから、書いていて本当に楽しいんだ」

――ひさしぶりのバンドでのレコーディングはどうでしたか? 前と同じ感覚にすぐ戻れました?
「すごくスムーズに進んだよ。これまでは商業的な意味で常にプレッシャーがあったけど、今回は自主レーベルからの発売だから、この曲はラジオ向きかどうかとか、シングルをどうしようとか一切考えずに、自分たちが思うように自由にでき、作業をすごく楽しめたんだ」

――今回、プロデューサーにジョン・フェルドマンを起用していますが、これはどんな理由で?
「ジョンとは長いこと一緒に曲作りはしてきたけれど、アルバム制作を一緒にしたことはなかったんだ。いつかジョンとアルバムを作りたいとずっと思っていたし、今回、ついにその夢が叶った感じ」

――新作『YOUTH AUTHORITY』ですが、とても正直な等身大のアルバムという印象を受けました。1stアルバム『GOOD CHARLOTTE』(2000年)とsnd『YOUNG AND HOPELESS』(2002年)を彷彿させる部分がありつつも、成熟した面も垣間見られ、バンドの新旧の良さをうまく盛り込んでいますね。
「成長しつづけたかったから、作品ごとに新たなアプローチをとり、常に新しいことに挑戦してきた。今作では自分たちが好きなことをとにかくやりたかったから、バンド活動を純粋に楽しんでいた初期作品の雰囲気が出ているんだと思うし、当時はできなかったけど、音楽をより深く理解した今だからこそできるサウンドを追求したから、これまでとは異なる、成熟した作品になっているんじゃないかな」

――歌詞はまるでバンドの自叙伝のようですね。「YOUNG AND HOPELESS」など、過去作品のタイトルやキーワードが散りばめられていますが、これは意図的に?
「確かに自叙伝的だよね。サウンドだけでなく、歌詞も特別なものにしたかったし、自分たちに正直になりたかったから、ドキュメンタリーを作るような気持ちで書いたし、自分たちを象徴するキーワードを盛り込んだんだ」

――他のメンバーのことも気になっているんですが、ポール・トーマス(b)、ビリー・マーティン(g,key)、ディーン・バターワース(ds)は元気ですか?
「すごく元気だよ。みんな結婚したり子どもがいたりして、家族ぐるみでお互い仲がいいし、20年も一緒にいて、いまだに楽しいんだから、GOOD CHARLOTTEはすごくラッキーなバンドだなって思う」

――バンドは長期のアメリカツアーを控えていますが、日本にはいつ来られそうですか?
「全米ツアーが終わったら、ワールドツアーに出る予定だから、来年以降、そう遠くない未来に日本へ行けると思うし、日本のみんなに会えるのをすごく楽しみにしているよ」

――最後に、ヒゲを伸ばしはじめたわけは?
「ヒゲがあると父親っぽく見えていいかなと思って。自分でトリミングしてるんだ」

――ベンジーも伸ばしているけど、ふたりでお揃いにしようと話し合ったりは?
「いや、ベンジーと申し合わせたわけでは全然なくて、たまたまベンジーも同じ時期に同じ感じにヒゲを伸ばしだしたんだ。なんなんだろうね(笑)」



text by Aska Gonda


 GOOD CHARLOTTE
 『YOUTH AUTHORITY』
 9月7日発売