4度目の来日公演が目前に迫るオーストラリアの
オルタナ・ロック・バンド、LUCY’S CROWN。
フロントウーマンのルーシーがカラフルな街・東京の
思い出を語る!!

来たる1月23日、東京・池袋のKINGSX TOKYOで4度目の来日公演を行うオーストラリアのオルタナ・ロック・バンド、LUCY’S CROWN。その4日後には日本デビュー盤となる初のフルアルバム『COLOURED RAIN』もリリースされるが、そこには東京の街からインスピレーションを得た“T.O.K.Y.O”という曲も収録されている。来日を目前に控えたバンドを代表して、フロントウーマンのルーシー・ブルー(vo, key)に来日公演の意気込みや東京の思い出を聞いた。



――23日の来日公演では、リリース前の新作『COLOURED RAIN』からも演奏する予定ですか?
「もちろん新曲をたくさん演奏する予定よ! これまでのLUCY’S CROWNのライヴは自分たちの音楽をヴィジュアル化し、ステージ上で表現していくためにシアトリカルな演出が多かった。でも今度の来日公演では、そのシアトリカルな演出に新作のテーマの“蝶のような飛翔”“自由”“愛”が加わる予定。だから、これまでのダークな世界観よりも“自由”や“解放感”に焦点を当てた、ポジティヴなエネルギーが溢れるパフォーマンスになると思う。具体的にどういうライヴになるかを言葉で説明するのは難しいけど、新しいステージをぜひ楽しみにしてほしいわ! それから、もうひとりギターをマユミという私たちの友人が演奏する予定だから、これも楽しみ。新曲には多重ギター・サウンドの箇所があるけど、マーカスがひとりで弾くのは不可能だから、2ndギタリストの参加はありがたいわ。私としても、もう1人女の子がステージにいるって心強いし(笑)」

――新作の“T.O.K.Y.O”は、ルーシーさんの人生を変えた東京について歌ったものだそうですね。
「今回の新作に収録した楽曲は日本から多大なるインスピレーションを得ている。過去最高の作品が出来たと自負しているわ。でも“T.O.K.Y.O”は、私がギターを弾きながら自然の流れで生まれた曲だから、“今日は東京についての曲を書くぞ!”みたいな感じじゃなかった(笑)。日本へ行くまでは“まぁ、他の都市と同じかなぁ”なんて、特に大きな期待も抱いていなかったけど、東京が色彩に富んだ(=カラフルな)街でホントに驚いた! ライヴ会場は新宿、滞在先は浅草橋で、この2つの地区の違った魅力もおもしろかったし、街の喧騒にも関わらず、なぜか静けさや平和な気持ちを感じた。即座にコネクトしたわ。あの雰囲気はメルボルンじゃ得られないから(笑)。日本の人たちの素晴らしさも忘れないわ。友人もたくさんできた。それから、東京でライヴをした時のスタッフのプロ意識の高さにも驚いたわ! 100%の力を出しきってがんばる姿勢や、ライヴ後にみんなで飲みに行く文化まで全てが素晴らしくて! オーストラリアもああいう環境だといいのに(笑)。そして、日本のオーディエンスも最高だった! 私たちにとっての過去最高のショウは日本でのライヴ。オーディエンスと一番コネクトできたのが日本だったの。歌詞がわからなくても、日本のオーディエンスは一緒にハモってくれて感激したわ。あと、オーディエンスに女の子が大勢いたのも嬉しかった! いろいろな人たちからギフトまで頂いちゃって、ホント驚いた! それから、食事に対する考え方も日本へ行ってから一変したわね。オーストラリアってレストランへ行くとひとつの料理がてんこ盛りで出てくるけど、日本の料理っていろんなものが少しづつ出てくるでしょ? あれに感動しちゃって、帰国後は食事を日本式に変えたの。メルボルンにもあるダイソーっていう日系のお店で小さなお皿を買ってきて、お味噌汁と魚というふうにいろいろな種類の食事を少しづつ取るようになった。自分でも“私、どうしちゃったんだろう?!”って思うほど日本から影響を受けたのよ(笑)」

――東京の街で特に印象に残っている場所はありますか?
「あるお寺へ行ったとき、ひとりお婆ちゃんが私に折り紙の鶴を突然手渡してくれたの。鶴をくれた後、おじぎをしてどこかへ行っちゃったんだけど、あれは不思議な体験だった。高いエネルギーを感じたというか…。実は私が初めて折り紙と出会ったのはメルボルン在住の日本人の友人が教えてくれたのがきっかけ。以前、私の部屋が水漏れですべてを失ってしまったとき、紙を正方形に切って鶴を折ってみたらなんだか気持ちが落ち着いて、それ以来、私は趣味で自宅でも鶴を折ったりしてたの。だから、東京のお寺で突然折り紙の鶴を貰った時は驚いたわ! ライヴが忙しかったから、あまり観光はできなかったんだけど、あとは滞在していた浅草橋でのショッピングが楽しかった。自分へのお土産に買った急須で緑茶を飲んだりしてるのよ、メルボルンでも(笑)。それから、折り紙もたくさん買った! 日本にはきれいな折り紙が山ほどあって、あれは大興奮だった!!」

――今度、来日した時、行ってみたい場所ややってみたいことはありますか?
「趣味で折りはじめた鶴が千羽くらいまで増えたから、ぜひ広島(の平和記念公園)に千羽鶴を贈呈したいわ。それから、メルボルン在住の日本人の友人が札幌出身で、彼女から札幌の話をたくさん聞いたから、特に雪祭りに行ってみたくて! ぜひ氷の彫刻をこの目で見てみたい。YouTubeでチェックしたんだけど、素晴らしい職人技ね。それから、影響を受けてきた舞踏家、大野一雄の研究所へも行ってみたい。メルボルンでも似たスタイルのダンス・レッスンを受けてるけど、本場のワークショップみたいなものも覗いてみたい」

――舞踏家の大野一雄から影響を受けたそうなので、初めて来日する前から日本には興味があったと思いますが、来日前と来日後では日本の印象はどう変わりましたか?
「自由でクリエイティヴな芸術表現には驚かされたわ。日本へ行く前から“日本は芸術表現の自由度が高い”ということは、ドキュメンタリー番組等を見て、もちろん理論として理解していたけど、例えば原宿のストリートでパフォーマンスをしている人たちを自分の目で実際見て、表現方法が想像以上にクリエイティヴで、そういったものを日本の人たちが受け入れているという土壌に感動したわ」

――ルーシーズ・クラウンの2016年の抱負を聞かせてください。
「直近の抱負としては、1月23日の日本公演を成功させたい(笑)。それから、新曲をレコーディングしたいし、ミュージック・ビデオも作りたい。もちろん、年内にまた再来日公演が実現すればいいなぁって願っているわ!」

――1月に日本でお会いできることを楽しみにしています。最後に日本のファンにメッセージをお願いします!
「まず、Happy New Year!! もうすぐ日本へ行くからね! みんなと音楽や喜び、そして音楽の楽しさを分かち合うのが今から待ちきれない。とにかく、日本でまたライヴできることがすごく嬉しい! 日本のみんなに“ハロー”という言葉と愛を贈るわ! ありがとう!」


text by Tomoo Yamaguchi
translation by Keiko Yuyama


シェア