来日を控えたSikThの
最新インタヴューを奪取!!

いよいよ目前に迫った、SikThの1年ぶりの来日公演。前回の、再結成したバンドのメモリアル…とは違い、新作『OPACITIES』をもっての来日ということで、メンバーもまた気持ちを新たに臨むつもりのようだ。リリースとツアーを前に、マイキー・グッドマン(vo)にインタヴューを敢行。大の親日家で知られ、SikThというバンドに強い誇りを持つ彼の言葉とともに、ぜひ来日公演に足を運んでもらいたい。



――新作『OPACITIES』で、SikTh音源のリリースは実に9年ぶりとなります。メンバーそれぞれ、プロデュース業や別プロジェクトで音楽に関わってはいましたが、SikThとしての音源となると、やはり特別な思いがあるのではないですか?
「そうだね、メンバーみんなが同じ気持ちだと思う。長いブレイクを経てのカムバックということで、これまでに感じたことのない特別な想いがあるよ! こんなこと、これまでになかったんじゃないかな。今回のミニアルバムで、過去の2作品以上に納得のできる作品ができたと思っているよ。本当に興奮してる」

――去年来日した際、マイキーもダン(・ウェラー/g)も「SikThの名前に傷をつけたくないから、慎重に物事を進めたい」と言っていましたよね。この新作の制作に乗り出したきっかけはなんだったんでしょうか?
「去年、君にそう言ったのは、SikThで新しい音楽を作る時は、自分たちのスケジュールに十分なゆとりを持ってやりたい…と思ってのことでもあったんだ。もちろん制作に乗り出した第一のきっかけは、このバンドに対する情熱に、メンバーそれぞれのクリエイティヴィティを刺激されたことだよ。でも制作は簡単なことではなかったし、1曲仕上げるだけでも大変な作業だった。それは特別なものを作りたいと思ったし、それができたと自負しているよ」

――今回はPledgemusicでファンからの寄付を募りましたね。Pledgemusic等のクラウド・ファンディングはファンから直接サポートを受けられる反面、「ファンの顔色を窺いながら制作することになり、クリエイティヴィティが失われる」という批判もあります。Pledgemusicを使ってみて、実際にどう感じましたか?
「俺たちとしては、ファンともっと直接会話したり、交流したいと思ったから今回Pledgemusicを使ったわけなんだ。もちろん再結成後のライヴに来てくれたり、SNSでの書き込みを見て、わかっているつもりではあったけど、実際に俺たちに寄付をするという形で、ファンがいかに俺たちの復活を望んでくれていたかを知ることができた。本当にうれしかったよ。だけど、もちろん音楽はインスピレーションの産物だ。SikThの音楽は俺たちの情熱から生まれるものでなくてはならないからね。そこはしっかりと心がけたよ」

――最初はEPを制作しようとしていたものの、曲が増え、最終的にミニアルバムとなったそうですね。それだけ制作意欲がわいたということだと思うのですが、SikThというバンドのケミストリーを実感したのでは?
「EPの予定がミニアルバムになったのにはいくつか理由があるんだけど…EPよりも多くのものをファンに提供したいという気持ちになったことが一番の理由かな。さっきも言ったように、曲を作るだけでも大変だけど、やっぱりみんなには喜んでもらいたかったから、新しく“Days Are Dreamed”と“Tokyo Lights”の2曲を作ったんだ」

――新作を聴いてみると、よりメロディを強調した作風に感じました。ジャスティンはもちろん、マイキーもより歌を意識しているように思えます。『DEATH OF A DEAD DAY』をより推し進めた作品だと感じたのですが、制作前に、頭に思い描いていた方向性はどんなものだったんでしょう?
「メンバー全員がミュージシャンとして、またシンガーとしても成長したことが大きいと思う。俺の歌に関して言えば、PRIMAL ROCK REBELLIONの作品に関わってこれまで以上に歌う機会を得たことがあった。エイドリアン・スミス(b/IRON MAIDEN)が俺に大きな自信を与えてくれたんだ。SikThという集合体として、またそれぞれいちミュージシャンとしての成長が、今回の作品のサウンドに表れていると思う。過去の作品以上にグル―ヴ満載で壮大なものを作りたいと考えていたし、それができたと思ってる」



――SikThの曲は、細部まで緻密に計算されたものですよね。改めて、曲作りはどのようにしているのか教えてください。
「俺の場合は、まず音楽に身を任せて、そこからヴォーカルパートや歌詞を書き始める…と言ってもよくわからないよね(笑)。言葉でうまく説明できないんだ。以前はダン・ウェラー(g)がメインライターとして音楽制作を仕切っていたけど、今回の作品ではダン・フォード(ds)とピン(g)がまず制作に着手し、追ってダン・ウェラーが加わったという形だった。彼は主に楽曲構成や楽曲へ肉付けする部分に深く関わっているよ。パーフェクトなサウンド作りのために、多くの時間を費やすのがSikThのやり方だ」

――さっきも言ったように、メンバーそれぞれ、プロデュース業や別プロジェクトを行っていました。ダン・ウェラーはYOUNG GUNSやENTER SHIKARIのヒット作をプロデュースしましたし、マイキーもPRIMAL ROCK REBELLION等で活動していました。SikThが解散していた間のそういった経験は、新作に生かされていると思いますか?
「そう思う。俺が関わったPRIMAL ROCK REBELLIONの話はさっきしたけど、エイドリアン・スミスと一緒に仕事をしたことで、俺は本当に多くのものを得た。そしてそれはメンバー全員に当てはまることで、みんながミュージシャンとして成長して戻ってきた。そして惜しみないアイデアをこのバンドに注ぐ。人間としてさらに豊かになって戻ってきたことも功を奏していると思う。俺に関しては、作詞の面でも俺の成長を感じてもらえるんじゃないかな。今回は歌詞のコンセプトも日本語に訳してもらったし、ぜひ歌詞をじっくりと読みこんでほしいよ」

――UKツアーを行った後、日本公演となります。新曲をもっての、現役のバンドとしてのツアーは、再結成後のツアーとはまた違った感覚なのでは?
「確かに前回のツアーの時とは気持ちの面で違うね。再結成ツアーを経て、新作を披露する公演ができるまでになったわけだから。再び現役バンドという立場に戻り新曲を演奏できるなんてエキサイティングだよ!」

――日本公演はどんな内容になりそうでしょう? 新曲はもちろん、去年はプレイしなかった曲を聴きたいというファンの声もありますが…。
「今回“Suffice”はプレイしようと思ってる。それでもやっぱり新曲がライヴの一番の聴きどころになるんじゃないかな」

――ツアーが終わった後、SikThはどのように活動していこうと考えているんでしょうか?
「日本ツアー後の計画については、今マネージメントと相談しているところなんだ。だからまだはっきりしたことが言えないんだけど、メジャー級のバンドのサポートについてツアーをすることは考えている。そういうタイプのツアーはもう10年以上やっていないからね。もっと俺たちの名前を広めていきたいよ」

――最後に、再びの日本公演を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。
「俺たちも日本のみんなとの再会を楽しみにしているんだ。友だちにもSikThが日本に来ると伝えてほしい。できるだけ多くのファンに今回のツアーを観てもらいたいんだ!」



text by Yusuke Mochizuki
translation by Miwa Matsumoto


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