BUCKCHERRYのフロントマンがサイドプロジェクトをスタート! 
自分たちのルーツがすべて詰まったEPを完成させた!!

BUCKCHERRYのヴォーカリスト、ジョシュ・トッドとギタリストのスティーヴィー・Dがサイドプロジェクト、SPRAYGUN WARをスタートさせ、『INTO THE BLACKNESS』と題したEPをリリース(日本発売は9月7日)。ジョシュによるヒップホップに対する愛情を表現するところからスタートしたというプロジェクトは、今回、インタビューに答えてくれたジョシュによると、今後もっともっと幅広いにものに発展していきそうだ。



――SPRAYGUN WARのスタートはいつ頃、どんなきっかけで?
「15年の秋・冬のツアー中、スティーヴィーと話してたんだ。俺の頭の中にはずっと新しい音楽のアイディアが鳴っていて、このビートを具現化してくれるパートナーを、俺はどうしても見つけなきゃならないって話をしたら、スティーヴィーが“俺ならできるよ”って言ってくれた。そこで、こういうものが必要なんだと彼にアイディアを話し、一緒に曲作りを始めたんだ」

――SPRAYGUN WARというプロジェクト名には、どんな由来があるんでしょうか?
「SPRAYGUN WARには、感染性の病原体が空気中に飛散するという意味がある。俺は音楽も感染病だと思っている。感染したら最後、そのバンドの音楽はその人の生活のサウンドトラックになるほどの中毒を引き起こすものだからね」

――「Be a wolf」というモットーを掲げていますが、どんな意味が込められているんでしょうか?
「“リスクを恐れず貪欲に夢を追い求めろ”という意味を込めているよ」

――SPRAYGUN WARでは、ヒップホップにアプローチすることが大きなテーマになっていると思うのですが、ヒップホップからはどんな影響を受けたのでしょうか?
「俺はいろいろなジャンルの音楽を聴く。ヒップホップには、多くの人たちと同じように、あの生々しくリアルな歌詞に魅かれた。アウトロー的なね」

――なかでも、特に影響を受けたヒップホップのアーティストは?
「N.W.A.やGETO BOYS、それに2PACあたりからは大きく影響を受けているよ。それからThe Notorious B.I.G.もそうかな」

――BUCKCHERRYでは、ヒップホップにアプローチすることはできないから、SPRAYGUN WARを結成したということですか?
「いや、BUCKCHERRYでも“Crazy Bitch”“Pride”“Too Drunk to Fuck”といった楽曲では、ヒップホップのアプローチを取り入れているよ。あまりあからさまには感じられないかもしれないけどね」

――ヒップホップにストレートにアプローチしているわけではなくて、アグレッシヴなロック・サウンドの中でアプローチしているところが、SPRAYGUN WARの魅力だと思います。ロック・サウンドとヒップホップの融合という意味でインスピレーションになったバンドはいますか?
「SPRAYGUN WARには、いろいろなアーティストから受けた影響を少しずつ取り入れているんだ。そこが、俺の考えるSPRAYGUN WARの魅力だと思う。俺自身、ヒップホップからポップス、メタル、ロックンロールとさまざまな音楽をいっしょくたに聴く人間だ。結局、リスナーの耳に残るのはいい曲であり、いいメロディなんだ。俺にとっても重要なのはそこなんだよね」

――スティーヴィーの、どんなところを買って、このプロジェクトのパートナーに選んだんでしょうか?
「スティーヴィーは、長い付き合いの友だちなんだ。彼のことはBUCKCHERRYを始める前から知っている。以来、ずっと仲良くしてきたし、俺の兄弟みたいな存在だよ。そして、才能あるミュージシャンなんだ。何かクールなものをスティーヴィーとクリエイトしてみたいとずっと思っていたから、SPRAYGUN WARはタイミングとしても音楽的にもぴったりだった」

――6月にリリースしたEP『INTO THE BLACKNESS』が、日本でも9月7日に発売されることになりました。どんな作品になったと考えていますか?
「俺たちのルーツすべてが詰まった作品だよ。ルールや制限などを一切設けず、他にない音楽をクリエイトしたいというのがSPRAYGUN WARの目的さ。いまはフルアルバムに向けての曲作りをしているところだけど、どんどんいいものになっているよ」

――『INTO THE BALCKNESS』の曲作りはどんなやりかたで? ジョシュとスティーヴィーによるコラボレーションなんでしょうか?
「曲作りは、スティーヴィーと俺の2人ですべてをやる。スティーヴィーが作ってきた曲に、俺が歌詞とメロディを乗せる。それをプロデュースし、ミックスするのもスティーヴィーだ」

――ジョシュとスティーヴィーによるプロジェクトから、サポート・ミュージシャンを迎え、現在は5人編成のプロジェクトに発展しているようですが、『INTO THE BLACKNESS』は、2人でレコーディングしたんですか?
「今回はスティーヴィーと俺の2人でレコーディングしたよ」

――『INTO THE BLACKNESS』は、BUCKCHERRYのファンが聴いたら驚くのではないかと思います。ファンからの反応や、そこから得られた手応えはどんなことがあげられますか?
「BUCKCHERRYのファンの中にも、気に入ってくれている人はたくさんいるよ。その一方で、これまでBUCKCHERRYを聴いていなかった、新しいファンも多く獲得しているんだ。すごくいいことだと思う」

――『INTO THE BLACKNESS』に収録されている5曲の中で、一番のお気に入りはどれですか? その理由もいっしょに教えてください。
「これは答えるのが難しいなぁ。強いてあげるとすれば“El Sicario”かな。殺し屋の心情をうまく描けたんじゃないかと思うから。リスナーをあの曲の世界に引き込めたらうれしいね」

――現在、BUCKCHERRYはツアーの真っ最中ですよね。加えて新しいEPも作り始めていると聞きました。SPRAYGUN WARの活動は今後、どうなっていくんでしょうか? このプロジェクトの今後の展望や、ジョシュの野望を教えてください。
「もちろん、この先もSPRAYGUN WARを続けていくつもりだよ。さっきも言ったように、いまスティーヴィーと曲作りをしているところだしね。来年にはSPRAYGUN WARとしてのフルアルバムを出したいと思っている。BUCKCHERRYの方も、新しい音源の制作を始めているし、近々いろいろと発表ができるんじゃないかな」



text by Tomoo Yamaguchi
translation by Miwa Matsumoto


 SPRAYGUN WAR
 『INTO THE BLACKNESS』
 9月4日発売