ミュージシャンとしてさらなる高みへ、
日本通としてより深みへ進み続ける
マシュー、1年ぶりの来日!!

11月16日、KNOTFEST JAPAN 2014の2日目に出演し
たTRIVIUM。新加入したマット・マディーロ(ds)のお披
露目でもあった今回のライヴも、やはりすごかった! 
さらに強靭に、ヘヴィになったバンドだけでなく、マシュー・
キイチ・ヒーフィー(vo,g)の日本語MCも言葉選び、発
音ともに絶好調。終演後、KNOTFEST出演がキャンセ
ルになってしまった盟友、マキシマム ザ ホルモンの
Tシャツに身を包んだマシューと会った。

――昨年のLOUD PARKに続いて、今回はKNOTFESTでの来日で
すね。毎回会うたびに日本語がうまくなっていて、驚きます(笑)。
「ありがとう! 今回日本にまた行くことが決まったとき、事前にもっと勉
強しておこうと思っていたんだけど、あまり時間がなくて結局できなくて
さ。それでも少しはうまくなっていたならうれしいよ。このツアーが終わっ
てアメリカに戻ったら、もっと本格的に勉強するつもり。でも今やろうと
している教材の最初のレッスンが、レストランで“すみません、英語は
わかりますか?”って日本語でウェイターに尋ねるところからなんだよ
ね。英語がわかるのか、わざわざ日本語で質問するっていう、なんだ
か変なレッスンなんだ(笑)」

――本格的に勉強するなら、次のインタヴューは通訳さんは
いらないですね(笑)。
「そうできたら最高だけど、まだ少し不安だから、やっぱり通訳をして
くれる人にはいてほしいな(笑)」

――通常、フェスティバルに出演する際は、開催日の前日に日本入
りするものですけど、マシューはけっこう早く来て、観光を楽しんだそ
うですね。
「日本には月曜(11/10)に来たんだけど、ひたすら毎日食べ歩きをし
ていたよ。もう、空腹という感覚を忘れるくらい(笑)。写真もものすごく
たくさん撮ったんだ。昨日は新宿でロボット・レストランというところに
行ったんだけど、超クレイジーだった(笑)。みんなも行くべきだよ。と
にかく最高に楽しかったね」

――ほかのメンバーも、全員いっしょだったんですか?
「いや、パオロ(・グレゴリード/b)と僕、それに僕の妻だけだよ。妻
は招き猫のタトゥーを入れたんだけど、すごくいい感じのものに仕上
がったんだ。ほかにもLOUDNESSの高崎晃(g)とか、日本のミュー
ジシャン仲間と会ったりもしたし、大阪のROCK ROCKっていうバー
の人たちが神戸ビーフのすき焼きをごちそうしてくれた。すごくおい
しかったよ」

――新しく加入したドラマーのマットは、日本に来るのは初めてだっ
たんですか?
「マットは前任のニック(・アウグスト)のドラムテックをやっていたから、
日本にスタッフのひとりとして来たことはあるよ。こうしてプレイするの
は初めてだけどね。面白いのが、ニックは最初のドラマーのトラヴィス
(・スミス)のドラムテックだった。で、トラヴィアスが辞めたとき、ニック
がそのまま入った。同じことが今回も起こっているんだ」

――さっきも言った通り、TRIVIUMのライヴを観るのは1年ぶりですが、
またさらにパワフルになっていて、貫禄さえ漂っていましたね。
「ありがとう! ただ日本でのライヴはフェスティバル出演だけということ
が多くて、満足できないんだよね。もちろん、大きな会場でTRIVIUMを
知らない人たちにライヴを観てもらうのは大切なことだし、楽しくもある。
でも、もっと本格的な日本ツアーをやりたいんだ。昔はロックバンドが
日本で5回もライヴをやることがあったらしいけど、それでも足りない。
あちこちを廻って、20回くらいはやりたいね(笑)。例えば、ヨーロッパの
国々をツアーするときに、20公演くらいは平気でやるだろ? だからそ
れを日本でやっても、何もおかしくないはずさ」

――そんなことを言って、実は全国のご当地グルメの食べ歩きが目的
なんじゃ…。
「もちろんそれも目的のひとつではあるよ(笑)。でも今日のライヴのMC
でも話したとおり、僕は今フロリダに住んでいるけど、元々は山口県の
岩国出身だし、半分は日本の血が流れている。自分が日本人でもある
という自覚があるし、だからこそ『将軍』(2008年)という日本を題材にし
たアルバムを作った。次の7枚目となるアルバムも、まだ詳しいことは
言えないけど、間違いなく日本に影響された要素があるよ。それだけ日
本には思い入れがあるんだ。それに、例えばイギリスをツアーしたとき、
ほかのバンドはせいぜい3、4本しかやらないけど、僕たちは20本以上
を廻って、たくさんのファンと交流するようにした。それを日本でもやりた
いんだ」

――そういえば、マシューはソロアルバムも制作している…という話し
でしたよね? TRIVIUMの活動との兼ね合いはどうなっているんでしょう?
「ソロについては、ここ1年くらい断続的に作業をしていて、8曲くらいは
もうできているんだ。EMPERORのイーサーン(vo,g)がプロデュースし
てくれているんだけど、彼も忙しいものだから、完成やリリースの目途
はまだハッキリと立っていないんだよね。だからまずTRIVIUMを進めて
いるというわけさ」

――なるほど。ではその7枚目のアルバムに関して、今話せる範囲で
いいので教えてもらえますか?
「う~ん、それについてはまだあとのお楽しみにしておきたいな(笑)。今
のところは来年の2月にスタジオ入りして、8~12曲はレコーディングす
るつもりなんだ。実はアートワークなんかはもうできているんだよね。そ
れがいつ発表されるのか、楽しみに待っていてほしいよ」

――リリースしたら、フェス出演はもちろん、今度こそ2009年以来の単
独来日を実現させたいですね。
「絶対にやらなきゃね! そのためにも、こうしたインタヴューを受けるのも
もちろん大切なんだけど、みんなにはTRIVIUMを口コミで広めておいて
ほしいんだ」

――日本は季節ごとに旬の食べ物が違うから、来るタイミングも悩みそ
うですけど(笑)。
「そうなんだよね(笑)。でもなかなか“今回は冬に行こう!”とか、季節を狙っ
てツアーをすることもできないしさ。もう、本格的に日本語をマスターして、
移住するしかないんじゃないかな(笑)」


text by Yusuke Mochizuki
translation by Mariko Kawahara


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