ALICE IN HELLの直球ライヴを大いに楽しんだ!!


東京に活動基盤を置くトリオ編成のスラッシュメタルバンド、ALICE IN HELL(AIH)が2枚目『THE FALL』を発売以降、都内を中心に精力的にライヴ活動を繰り広げてる。12月3日、西麻布・新世界でのライヴを観た。
この日は川崎FMインディーズ音楽番組『カフェインボンバー』の忘年会的デイイベントだった。同番組内にレギュラーコーナーを持つアーティストたちのバンドなど8組が出演し、ノンジャンル風音世界を作り上げてた。AIHはトリを務めた。

午後3時過ぎ、AIHは『THE FALL』のド頭を飾る“The Fall”で勢いよく駆った。ステージ中央に (vo,g)が立ち、その真後ろにVon(ds) が鎮座、Hamadie の向かって左側にMAH(b)が立ち、“3つがひとつの個”となってたたみかけてくる。
AIHのライヴを観るのは今回で3回目だけど、その様相は常に変わらずでステージ上での“一枚の絵”となり、AIHの“生命線”ともなってる。加えて徹頭徹尾80’sスラッシュメタルというか、80’sスラッシュメタルに一途とも言えるアティテュード、ヴァイヴなどを強く思わせ、感じさせてくれるところは、あの“華麗なるスラッシュメタル隆盛期”をそのシーンの真っただ中で実体験してる自分にはとても好印象だ。
リフをかきむしりながら歌うHamadie、その傍らで黙々とベースをプレイするMAH、ときに引っ張り、またときにサイドに回るVonが“一枚岩”となりつつ、“Past My Face”“Sign Of Tyr”とブッ放してくる。場内はちっちゃなちっちゃなライヴハウス+バー的な作りでフロアはかなりの盛り上がりを見せてた。



その後スプラッター映画『死霊のはらわた』のセリフを乗せたSEが流れ一瞬ブレイクとなるけど再び本編に戻り、アンセム的チューン“Alice In Hell”に“Mosh Of The Dead”と“Judges”と3連発を喰らわしセットを終えようとした。しかし、Hamadieがギターをスタンドに置こうとした瞬間、METALLICAの“Hit The Lights”のイントロリフを弾いた途端、フロアからヤンヤヤンヤの大歓声が上がった。それを受けHamadieがMCで「もう時間もないし、予定にもなかったから」と苦笑いしながら言うもフロアは納得せず(笑)。すると再び“Hit The Lights”をやりだし、ついに完奏させたのだった。30分のセットだった。 ALICE IN HELLは今現在の日本のインディーズメタルシーンにおいて、非常に稀有な存在であり、かつとても力強い存在だ。あの80’sスラッシュメタルに対する強いリスペクトに愛情、そしてこだわりは、必ずやバンドをより推進していくに違いない。


文・有島博志