ENTH - 新宿ACBにて行われたライブリポをお届け!

ENTHライヴ Live Report!
August, 13, 2017 at @新宿ACB

7月の中旬ごろに渋谷の某レコードショップで開催されたインストアライブでENTHを初体験した。その時はアコースティックライヴででどこまでがサウンドチェックで、どこからが本番なのかわからないほどゆるゆるのライヴで時折、daipon(ba&vo)がMCで笑かすといった感じだった。
また、つい最近までは自分はこういったタイプのバンド、いわゆるメロコアというのはほとんど聴いていなというのと、アコースティックライヴという形態が手伝ってか、この時点でのENTHに対する僕の中での思いは”よくわからない”というのが素直なものだった。



そして、1stアルバム「HENT」を聴いたのち、新宿ACBでのライヴを観戦という運びとなった。19時を過ぎると、ENTHの面々がステージに登場し、右からNaoki(g)、中央にdaipon、後方にTakumi(dr)という並びだ。
ライヴは2分未満と短いながらも様々な音楽的要素を詰め込んだ"HENT"からスタート。冒頭のベースリフが場内に鳴り響くと同時にステージが暗転から照明が照らされるにつれ、場内は黄色い歓声が一気にヴォリュームをあげ広がった。すぐに場内ではモッシュやクラウドサーフが発生し暑さに満ち溢れた。演奏している本人たちも早くも汗びっしょりとなっていた。立て続けに”HANGOVER””SUPER HAPPY TIME"”Get Started Together”を披露していき、間を入れることなく繰り広げた。
フロア内ではコール&レスポンス、そして熱気、熱気、また熱気。それほどまでに景気よく、冒頭の数曲で会場のテンションをマックスに持っていった。
中盤のMCではツアーが"DOHENTAI TOUR"と名うたれているだけあって、変態的珍光景が幾度となく披露され(笑)、その度に客席からは笑いを誘った。アグレシッヴでスピーディな"HAHA”を繰り出し、再び熱狂という名の渦中へいざなった。中盤では「ラーラララ」の掛け声から始まる"Love Me More"”ムーンレイカー”などを止まることなく演奏。ノンストップなだけに笑かしたりするMCやド変態行為だけではなく、気の利いた言葉がdaiponの口からは発せらる一面も。アンコールではNaokiの飼い猫をテーマとした、”ひじき”を披露。先ほどとは打って変わってユルユルな曲だ(笑)。しかも、口笛もきちんと吹いているときた!ENTHの人気はこれからも伸びていくだろうと実感させられたのはこのあとだ。



終演後も幾度となく客席からはアンコールやENTHコールが止まなかった。こうして彼らは1時間弱のショウをやり遂げた。結成7年を迎えるとはいえ、バンドとしてはまだまだ若いが、それゆえに非常にアグレッシヴで情熱的なプレイを観ている者の気持ちを離すことなく走り抜く様は圧巻だったし、また、それがさらなる伸びしろを感じさせた。このENTHに関してもメロコアという一つのジャンルや枠にとらわれず、メタルをはじめとするスカ、ポップスなど幅広い音楽を通っていなければ描けないような曲、メロディが並ぶし、ギターワークの引き出しも多彩だ。楽曲の中に様々な要素が違和感なくミックスしあい、ぶつかり合い、それが相乗効果となりまったく新しい血となり、音楽となる。特に”HAHA”と”ひじき”が同じアーティストが演奏しているとは思えないほど、彼らのもつ音楽性は多様多彩だ。今の日本の音楽シーンでは新しい音楽が常に生まれているのだと実感した。



音楽不況にあるという状況にも関わらず、こうもクリエティヴで挑戦的なバンドはそう簡単には現れない。新世代ならではのごちゃ混ぜにする感覚は新鮮だ。今後の新世代バンド達による盛り上がりが楽しみだ。

開演前に撮れた彼らの動画もぜひ観て欲しい。彼らの人となりがよくわかる動画だし、メンバー間の中のよさも伺え、なんといっても3人の絶妙な掛け合いが面白い(笑)。




文・島村優駿