暴風雨のごとく降り注ぐダイバー!最上級の盛り上がりを見せたSHNAKのライヴリポをお届け!

演奏曲数全37曲と熱盛なライヴを見せてくれたSHANK!キャリアを総括するような内容だった!

SHANKが最新ライヴ映像作品『Honesty Tour 2017』をリリースした。昨年リリースされた4枚目のアルバム『Honesty』に伴うツアー"Honesty Tour 2017東京公演の映像を収録した作品だ。

それに続き1月13日に大阪はなんばHach、16日に新木場スタジオコーストでバンド最大規模となるワンマンライブ、「The Heavy Clash」を開催した。

当日、新木場駅の改札を抜け会場までの道には無数のキッズの姿が目に入ってきた。しかも、驚くことにその多くが半袖半ズボンにスニーカーという軽装だ。夏フェスと変わらぬその格好に驚きを隠せなかった。冬まっただ中だ。しかも、この日の夜の気温は10度以下で、まだまだ気温は下がり続ける時間帯にも関わらず、その姿には度肝を抜かれた。筆者も20代前半だが、寒いのは苦手。暑いのも苦手。そう、過ごしやすい気温とは23〜25度くらいだと思って今日まで生きてきた。キッズの方が絶対に若いと感じた(笑)。終演後、帰路に着く頃には恐らく外の気温はひとケタ台だったに違いない。

が、しかし、だ。先に言っておくがこの日のSHANKのライヴはかなり熱かった。曲数も全37曲と自らのキャリアを総括するような、ベストな内容だったことはいうまでもないハズだ。

庵原将平(vo、b)が中央に立ち、客席からみて右側に松崎兵太(g、cho)、後方に池本雄季(ds、cho)、さらにステージ後方には巨大なバックドロップが掲げられておりライヴタイトル" The Heavy Clash"と長崎の象徴である平和祈念像が描かれていた。



1曲目は"Surface"で走り出した。アルバムではアコースティックで収録されているものをバンドアレンジへと変貌を遂げていた。それにより深みや奥行き、立体感が増したような気もした。"First Light Anthem"、" Cigar Store"、"Wake me up when night falls again"と4曲を鞭打ちのごとく立て続けに披露し将平による新年の挨拶、あけおめの一言があった。その間にも、ゆくダイバーくるダイバー、場内では既にモッシュピットが発生していた。台風の目ド真ん中にいるような錯覚にさえ陥るほどだった。暴風雨のごとく降り注ぐダイバーが何より強烈だった。

これより前に自分がSHANKを観たのは『Honesty Tour 2017』の横浜F.A.Dで、だ。ハコが小さいこともあってか、呼吸困難になるくらい息苦しかったことをいまでも鮮明に覚えている(笑)。狭い空間の中、極限状態と称するにふさわしい程まで膨れ上がった、会場でのライヴはバンドとファンの距離も非常に近く、ファンとのコミュニケーションを密接に取っていたと思う。1時間超えのショウで、もちろんだけど曲を魅せつつもトークで笑かすといった感じだった。

今回ももちろん、MCで笑わせるというSHANKならではのトークで魅せる場面もあったけど、今回はあくまで楽曲の鞭打ちで攻め、数多のモッシュピットとダイバーを生むというスペースのある会場ならではの利点を生かしたライヴとなった。しかし、兵太の局部をさらけ出すMCには心底笑ったが・・・(苦笑)。

そして中盤、ディズニーの大人気キャラクター"Lilo & Stitch"のロックアルバム『ROCK STITCH』(2010年)に収録されているカヴァー曲"Always"をサプライズ披露。実際にはセットに組み込まれていなかった本当の意味でのサプライズに会場も拳をあげ、リズムに乗り呼応する。猛攻突進なサウンドを鳴らしながらも憂いを帯びたサウンドが響き渡った。"Restart"で一旦ライヴは幕を閉じる。



この夜の彼らはエンタテイナーとしての貫禄が十分にあると感じたし、と同時に余裕も感じた。
なによりもかによりも37曲をプレイするバンドとしてのチャレンジ精神とその体力に圧倒された。
そして、ひたすらパンクであり続けるその姿勢に惚れた。今年のSHANKの動向も要チェックだ!



text by Yushun Shimamura
photo by 半田安政 (Showcase)