壮大なスケール感に、ポップ感と
哀愁も加味したバラエティ作!!


フォール・アウト・ボーイの新作リリースの一報を聞いたとき「は、早い!」と
驚いた。前作『セイヴ・ロックンロール ‐FOBのロックンロール宣言!』が発
売されたのが、2013年の4月のこと。その後サマソニ出演に単独公演だ
けでなく、ライヴアルバム『ライヴ・イン・トーキョー』や、『セイヴ・ロックン
ロール~パックス・アム・エディション』がリリースされたりと、話題に事欠
かなかった彼ら。それ以前には3年も活動休止をしていたわけだし…。と
にかく、精力的で何よりである。
で、予想外のタイミングで到着した新作が、この『アメリカン・ビューティー/
アメリカン・サイコ』だ。

基本的には、前作の延長にある作風だ。トランペットで幕を開け、ダブステッ
プ風のリズムで進む、冒頭の“イレジスティブル”からして、それは明らか。
パンクやハードコア由来の肉厚なサウンドに、R&B的な抑揚とコブシの効
いたメロディを溶け込ませる。そこにクラシックや映画音楽的なデコレーショ
ンを施した、きらびやかでゴージャス、そして大スケールなアルバムだ。
なのだけど、今回はなんというか…楽しい! ダンサンブルなタイトル曲“アメ
リカン・ビューティー/アメリカン・サイコ”を筆頭に、ウェットで穏やかな“キッ
ズ・アント・オールライト”、歪んだコーラスがやたらヘヴィな“ノボカイン”、歯
切れのいいギターが耳に馴染む“フェイヴァリット・レコード”と、ポップな側
面を強調した曲が多いのだ。
一方で“センチュリーズ”や“ジェット・パック・ブルース” のような哀愁漂う曲も
あり。前作から短いスパンながら、しっかりと歩を進めたアルバムになっている。

すでに3月末のPUNKSPRINGにて、RANCIDとともにヘッドライナーとして
の来日が決定している彼ら。もともとパンク/ハードコアのシーンから飛びだ
しつつも、ここまでの進化を辿ってきた彼らのサウンドが、パンクの祭典にお
いてどう響き渡るのか…。


text by Yusuke Mochizuki

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 『AMERICAN BEAUTY / AMERICAN PSYCHO』
 1月21日発売