ANGRY FROG REBIRTHの音楽への
“思い”が詰まった、念願の初フル作!


これまでの2枚のミニアルバム、1枚のシングルでいきなり頭角を現した
ANGRY FROG REBIRTH。ファンもバンド自身も念願だったフルアルバ
ム『BRAVE NEW WORLD』を、ついにリリースする。
そのキャリアはまだ短いながらも着実に足場を踏み固めてきた彼らだが、
本作で、頭ひとつ抜け出たバンドに化けることは間違いない。

これまでの路線を引き継いだ新キラー・チューン“SUNDAY SILENCE”、
スカを飲み込んだ “ペケポン”、タイトル通り夏フェスにピッタリな“SUM-
MER DAY”、シングルよりもゴージャスなサウンドに生まれ変わった“EM-
ILY from SMILY”等々、これまでを集約し、一段も二段も進化させた内
容だ。同時に、「温故知新」という言葉を強く思い起こさせる作品になっ
ている。

というのも、楽曲のそこかしこに、メンバー…特にソングライターである池
田直樹(vo,g)の音楽的な嗜好が見え隠れしているのだ。
例えば“TORUS”はZEBRAHEADのごときパーティ感だし、“DEVIL'S WAY”
ではU(vo)が青春パンクばりに激情をまくしたてるし、しんみりとした“U&I”
はDragon Ashを思い出さずにいられない。ただ誤解しないでほしい。自分
たちが追いかけてきた先輩たちからの影響を、見事に自分たちの楽曲に溶
け込ませているのだ。ほかにも往年のJ-POPやヒット曲で用いられた技法
もふんだんに取り入れられている。

池田は以前「自分たちの音楽が、いろんな音楽に触れるきっかけになって
ほしい」と語った。それを実践したアルバムに仕上がっている。僕のように
メンバーと同世代以上の人には懐かしく、より若い人には新鮮に感じられる
はず。単純に新しいアルバムとしてだけでなく、各曲を分析することで、たく
さんの発見がある作品なのだ。
これまで誰もやってこなかった…というか、発想できなかった楽しみ方だ。
バンドだけでなく、音楽そのものを掘り下げることの楽しさを提示している。

本作リリース直後より全国ツアーに出発するANGRY FROG REBIRTH。
本作を聴いて一瞬でもニヤリとした瞬間があったなら、今度はぜひ現場に
赴いてほしい。ライヴには定評があるバンドなので、その熱量に、また笑
顔がこぼれるはずだ。


文・望月裕介 / text by Yusuke Mochizuki


 ANGRY FROG REBIRTH
 『BRAVE NEW WORLD』
 6月11日発売