エネルギッシュなパンクロックに回帰した
DONOTS、新作を携えた来日迫る!!


ドイツ産パンクロックの代名詞的存在として、2000年代のメロディック・パンク・シー
ンを大いに盛りあげたDONOTS。大の親日派でもある彼らの、ちょうど10作目にあ
たるアルバムが、本作『¡CARAJO! (カラホ)』だ。

本作はもともと2月に、本国ドイツでリリースされた『KARACHO』の別ヴァージョン。
どういうことかというと、もともとメンバーの母国語であるドイツ語で制作されたのが
『KARACHO』。ほかの国…特に日本のファンのために歌詞を英語に書き変えたイ
ンターナショナル盤が、この『¡CARAJO!』というわけだ。

ここ数作では、キャリアと年齢を重ねたことを感じさせる落ち着きやミュージシャン
シップを存分に発揮した、よりスケール感の大きなサウンドを表現した彼ら。それに
よって、特にアメリカで大きな成功を収めた。ただ、アメリカやヨーロッパでの活動
が主軸になっていったこと、またパンクロックから距離を置いた作風が続いたことで、
日本では少しご無沙汰な印象があったのが正直なところだ。だが今回は「DONOTS
が帰ってきた!」と快哉を叫びたくなる作風だ。

シンガロング満載のパンクロック“I Will Deny”、“Damage”、“I’m On My Back”や、パ
ワーポップの影響色濃い“No Part Of It”、“The End Of The World Was Yesterday”
と、まさにDONOTSのお家芸である爽快な楽曲が続く。かと思えば“Problem What
Problem”や“Faster”、“No Matter What”といった曲ではカントリーやフォークの匂い
も漂わせることで、近作で身につけた豊かなヴァリエーションも披露。とにかく楽しくて、
その場を盛り上げようというサービス精神に溢れているだけでなく、どことなくリラッ
クスしたというか、肩の力が抜けたムードが漂っているのもポイントだ。これまでの足
跡を踏まえつつ、僕たちの大好きな、これこそがDONOTS! と言える作品に仕上がっ
ている。

「FOUR unite ONE」での来日公演が目前に迫ったDONOTS。この日が、新作の英
語ヴァージョンの曲をライヴで初めてやる日になるそうだ。そして新曲だけでなく、
“Saccharine Smile”を含む、近年のライヴではほとんどプレイしていなかった名曲
も多数プレイすることを、インゴ(vo)は約束してくれた。およそ5年ぶりの来日公演、
ぜひ楽しもうじゃないか。

ちなみに“I Will Deny”の冒頭では、有島博志の音声がサンプリングされている。なん
でも世界各国の、メンバーと親交の深い人たちにに音声の提供を依頼したとか。注意
してみると日本語のアナウンスが聞こえるので、チェックしてみよう。

来日&リリースに先駆け、3曲の先行試聴をスタート!!


text by Yusuke Mochizuki

 DONOTS
 『¡CARAJO!』
 5月27日発売