メタルコア×キーボード・サウンド
の先駆者が放つ「復活作」にして「最重要作」


2002年に結成、1枚のEPと2枚のアルバムをリリースし、LOUD PARK 07
出演を含む来日公演を成功させたものの、翌2008年に突然活動を休止した
STILL REMAINS。キーボードをフィーチャーしたメタルコアというスタイルを
いち早く取り入れ、独自のサウンドとして確立した彼らが、オリジナルに近い
布陣にて、再びシーンへと帰ってきた。

2011年にまずライヴ活動を再開し、手応えを感じた彼らが、満を持して放つ
6年振りとなる新作『CEASING TO BREATHE』では、タフで、ヘヴィに進化し
たサウンドを聴くことができる。その方向性はZAOのシンガー、ダンをゲストに
迎え、これまでになく邪悪な雰囲気を漂わせる”Bare Your Teeth”がオープニ
ング・トラックということからも明らか。ほかにも、高揚感溢れるアンセミックな
“Crone”、ブラストビートも飛び出すヘヴィ・チューン“Keeping Secrets”、ブレ
イクダウンがクールな“Reprise”など重量級の楽曲が並び、聴く者をノックア
ウトする。獰猛性を露にしたグロウルとキャッチーなメロディーを自在に操る
T.J.ミラーのヴォーカル、疾走感とアグレッションに満ちたギターリフ、時にス
ペーシーに、時に叙情的に様々な色を加えるキーボード・サウンド、あらゆる
面でビルドアップされたことが感じられる充実の内容で、待っていたファンに
とっては活動再開と合わせて二重の喜びだろう。

現在、日本を含めた世界中のシーンに溢れる多くのフォロワー達に先駆者と
しての貫禄を見せつけるとともに、再びシーンを大きく動かすパワーに溢れた
「復活作」にして「最重要作」と言える本作、是非ともチェックしていただきたい。


文・松並慎一郎 / text by Shinichiro Matsunami

 STILL REMAINS
 『CEASING TO BEATHE』
 4月23日発売