6年ぶりの新作で、BREAKING BENJAMINが
見せつけたバンド再生と飛躍!!


CREEDらに代表されるポスト・グランジ/オルタナ・ヘヴィロックを、さらに
ヘヴィかつメロディアスにアップデートし続けてきたBREAKING BENJAMIN。
ベンジャミン・バーンリー(vo)の病気療養や、当時のメンバーとの間の訴訟、
それに伴うメンバー総入れ替えといった苦難を乗り越えた、6年ぶりの新作
『DARK BEFORE DAWN』が、お目見えとなった。

メンバーが入れ替わったとはいえ、フロントマンでありソングライターである
ベンジャミンがいる限り、彼らのサウンドは不変だ。うっすらとダークな空気が
全体を包みつつ、グっと重心の低いヘヴィネスと、ベタだが胸に直接訴えか
けるメロディでズシズシと突き進む。今回もその方向性は変わらない。だが
ギタリストがふたりに増えたことで、より多彩なリフがスピーカーの左右から
飛び出してくるように。それによって楽曲も表情が格段に豊かになった。特に
“Angels Fall”や“Hollow”“Bury Me Alive”といった曲で顕著。ただでさえ重厚
な楽曲が、さらに強大かつパワフルになるだけでなく、スケール感もアップ
しているのだ。

ベンジャミンの声を生かしたメロディも、もちろん健在だ。“The Great Divide”
や“Ashes Eden”といった、後半でふと挟まれているバラードが、またアルバ
ムのドラマ性の向上に一役買っている。ヘヴィなロックが身上のBREAKING
BENJAMINだが、同時にいいメロディを書けることが、バンドにとってどれほど
強いことか、そしていいメロディはどんな曲でも映えるのだということを、バンド
のポテンシャルとともに改めて示す様な作品だ。

この5人になったことで、ライヴでもサウンドをそぎ落とすことなく、CDと同じよ
うにプレイできるようになった、とはベンジャミンの談。日本デビューからすでに
10年を数えることだし、そのさらに強くなったバンドの姿を、ここ日本でも拝み
たいところ。というか、なぜ今までに来日が実現していないのか不思議なくら
いだ。今回こそはぜひ、日本公演を望みたい。

ちなみに、“Dark”“Dawn”というアルバムの冒頭と最後を飾る曲では、ベンジャ
ミンの息子の心臓の鼓動をサンプリングしているそうだ。



text by Yusuke Mochizuki

 BREAKING BENJAMIN
 『DARK BEFORE DAWN』
 6月24日発売