「現代のカート・コバーン」と称された
フィル・テイラー率いる4人組が奏でる、
哀愁のグランジ/オルタナ・ロック



ポスト・グランジ/オルタナ・メタルと言えるサウンドをバークボーンとして持ちな
がら、単にポスト・グランジ/オルタナ・メタルの一言では言い表すことができ
ないユニークさを印象づけるFUTURE LEADERS OF THE WORLD(F.L.O.W.)
の2ndアルバム。

F.L.O.W.は2003年結成の4人組。翌04年、メジャー・レーベルから『LVL IV』を
リリース。“Let Me Out”“Everyday”等2曲のヒット・シングルが生まれた。その後、
バンドのフロントマン、フィル・テイラーことTAYLER MAIDはEVANESCENCEを
抜けたジョン・ルコンプ(g)、ロッキー・グレイ(ds)らとMACHINAを結成。2013年
に来日ツアーを行った。そして再スタートしたF.L.O.W.が、前作から実に11年ぶ
りにリリースするアルバムがこの『REVEAL』というわけだ。

今作を表現するなら、轟音よりも哀愁という言葉がふさわしい。そこにもう一言だ
けつけ加えるなら、ルーツ・ミュージックからの影響となるか。オープニングの“Live
Again”は大陸風のおおらかさがどこかNOCKELBACKも連想させるロック・ナン
バーだが、2曲目以降、曲が進むにつれ、アコースティック・ギターの使用頻度が
どんどん増えていき、ブルース・ロックの影響が加わって、グランジ/オルタナ・ロ
ック・サウンドに絶妙に溶け込んでいるんだからおもしろい。なぜだか70年代の日
本の歌謡曲を連想させる“Rain”や“Whenever The Wind Blows”の歌メロを聴き、
どこか懐かしいと感じるリスナーも少なくないのでは?

また聴く者に焦燥感を抱かせる、ヒリヒリとしたフィルの歌声も聴きどころだ。かつて
PEARL JAMのエディ・ヴェダー(vo)は、彼を現代のカート・コバーン(NIRVANA)と
絶賛したそうだが、スコット・ウェイランド(STONE TEMPLE PILOTS)やレイン・ステ
イリー(ALICE IN CHAINS)を思わせる瞬間もある。その歌声は確実に、あの時代、
多くの人が感じていた感覚を蘇らせるにちがいない。


text by Tomoo Yamaguchi

GrindHouse、池袋KINGSX TOKYO、TOWER RECORDSが手を組んだ
FOUR unite ONEでの来日公演迫る!!



 FUTURE LEADERS OF THE WORLD
 『REVEAL』
 3月4日発売