連載前回後半に書いた、BULLET FOR MY VALENTINE(BFMV)が新作発売から1ヵ月後、
『TEMPER TEMPER』発売記念 <RIOT IN TOKYO 2013> スペシャル・ギグのために
再来日した。通算7度目の来日で、前作『FEVER』(2010年) 発売後の2010年9月に実現
したBRING ME THE HORIZON、CANCER BATSを引き連れての堂々ヘッドライン公演
以来2年半ぶりとなった。初フル作『THE POISON』(2005年)発売時や、東日本大震災の
影響で前作発売のときこそ、それぞれ来日は1度止まりだったものの、それ以外では作品
ごとに2度来日するなど、すっかり人気バンドの地位を確立した。
ご存知のとおり、今夏サマソニへの再参戦も決定してる。新作もオリコン洋楽チャートの
デイリーで2日間連続1位、ウィークリーで初登場4位をマークした。この週、いわゆるロック系、
メタル系じゃ断トツだった。

確かにその途中、AXEWOUNDでマット(vo,g)に話を聞いたということはあった。が、しかし、
2年半もの間、BFMVに取材もせず、会うこともなかったというのは2005年初夏に出会って
以来初めてのことだ。それだけに今回の再来日をとても楽しみにしてた。久しぶりの再会は
ライヴの前日3月7日に所属レコード会社のオフィスでの写真撮影で実現した。大会議室近く
にあるアーティストルームが控室となってて、ノックしてからなかを覗くと、マット、パッジ(g,vo)、
ムース(ds)、そしてツアーマネージャー氏が談笑してた。まずなんと言っても、マットが新作
発売用のプロモーション写真(特にGrindHouse magazine Vol.76の表紙写真参照)のとき
よりさらに髪が短くなり、ヘアスタイルも髪の色も変わってたことに目がいった。正直、驚いた。
「ぇ?!」と(笑)。だけどその驚きを半ば押し殺し、何事もなく、なにも見なかったような体を
装い(苦笑)、笑顔で3人それぞれと握手をしながら「Welcome back!」とか「久しぶりだねー、
元気してた?」とかの言葉を交わした。咄嗟に「マットにいきなりヘアスタイルのことを訊くのは
よそう」との判断が働いたからだ。そういったことをいきなり訊いてOKか否か。「写真撮影後
の取材で訊くのが得策か」と思った。やはり2年半も会ってなかったのはデカかったし、マット
のその日のムードも掴めてなかった。そこに、ベース誌の取材を終えたジェイ(vo,b)が戻って
きたので、同じく二、三言交わしながらガッツリ握手をし、撮影に突入した。最初はグループ
写真の撮影から。細かいポーズなどの注文、お願いなどはスタッフの1人に任せ、自分はそこ
から少し離れたところで全体を眺めることにした。スライダーやヘッダー、そしてここにある写
真や、先週Twitter(HIROARISHIMA666)にupした写真はこのときのものだ。これまではいつも
シリアスな表情を浮かべ、立ち位置真ん中から一歩前に出た形で写真に納まってきたマット
がこのときは決して真ん中に立つことなく、むしろ意図的に後ろに下がってるようにすら映った。
さらに自ら進んで過去見せたことのないような表情を頻繁にしてたのにもホント驚かされた。
まさに「ウッソ~~~ん!」となることしきりだった(笑)。それから4人各々の個人ショットやタトゥー
の撮影に移り、終了後は別室にいき、マットとムースを取材した。




取材の模様は後日改めて別の形でみなさんに読んでいただこうと思ってる(もちろん、ヘアスタイル
のことも:笑)。写真撮影中に何度も抱いた「マット、なんか変わったなー」っていう想いは、取材中に
さらに膨らんだ。とにかく性格が丸くなったし、よく笑顔を浮かべてたし、進んでジョークも言うように
なった。前に「マットは感情があまり表に出ないし、表情が崩れることもない」といったようなことを書
いたけど、そのマットがそういうふうに自然と、わりとストレートに想いやヴァイブをあらわにするように
なったんだから、前々から取材してきた自分には驚きだったし、意外でもあった。2010年3月に一粒
ダネEvanを授かり、昨年9月に結婚したことも大きいんだろうか。事前に言い渡されてた写真撮影と
取材の時間は併せて45分だった。昨日(3月12日)upした映像メッセージを撮り、すべてを終えた時点
ですでに1時間以上が経過してた。これにはBFMVに今回が初対面だったツアーマネージャー氏、
そしてレコード会社の担当氏に心より感謝する。

翌8日夜、東京・恵比寿LIQUID ROOMに上記スペシャル・ギグを観にいった。開演予定時刻の15分
くらい前に場内に入ったのだけどほぼ満杯状態で、早くも熱気が立ち込めてた。近々ライヴリポートを
upするのであえて細かい言及は避けるけど、1時間強のパフォーマンスの間やはり、「マット変わった
なー」と思うことが何度かあった。場内後方のフロアから数段高いところから観てたのですべてをこと
細かく観れたわけじゃないけど、その表情、歌い方、ちょっとした仕草、アクションに変化を見た。PA
から放たれる音がめちゃくちゃデカくてド肝を抜かれたけど、それでいてミストーンまで拾ってしまうなど
すべてがクリアだったゆえ体感度はとても心地のよいものだったし、パフォーマンスの濃度、純度も相
当強くて大いに楽しめ、そして満喫した。新作からの1stシングル曲“Riot”や初期代表曲中の代表曲
“Hand Of Blood”などを演らなかったのは残念だったけど、アンコール1曲目に披露されたニューアレ
ンジの“Waking The Demon”は興味深かった。

終演後しばらくして、メンバーたちに挨拶しに楽屋を訪れた。
“Riot”をなぜ演らなかったのかもぜひ訊きたかったし…。


photography by Masanori Naruse

次回に続く…(2013年3月21日更新予定)