前作『ラヴ・ドランク』(2009年)から3年3ヵ月…BOYS LIKE GIRLSが待ちに待った通算3枚目の
新作『クレイジー・ワールド』を発売する。US輸入盤が12月11日で、日本盤が12月19日だ。
日本盤にはボーナストラックとして“アイ・ライド”が追加収録される。
オリジナルメンバーの1人、ブライアン・ドナヒュー(b,vo)が脱退、後任にモーガン・ドーを迎えた新布陣
での第1弾作品だ。短期集中3回連載で、BOYS LIKE GIRLSのこれまでを振り返ってみることにする。

BOYS LIKE GIRLSに出会ったのは…もう6年ほど前のこと。渋谷か、新宿か。そのどちらかの
大型チェーンCDショップの洋楽フロアのあちこちを徘徊しているとき、ふと目に留まったのが
『BOYS LIKE GIRLS』(2006年)だった。赤、黄緑、緑の絵の具それぞれで斜めに3本線を殴り書き
したようなポップなジャケが素敵で、CDを手に取った。で、BOYS LIKE GIRLSというバンド名に
正直「ヘンな名前」と思った。これが彼らに対する第一印象だった(笑)。
ある意味、この仕事に就いてる“性”なのだけど、続いてCD裏側の隅っこに書かれてる発売元の
レーベルをチェックした。Columbia Records、Red Inkとあり、「ソニーじゃん」と。だけどその頃、
同作の日本盤化の案内はなたった。で、気になり、試聴機に入ってたいたのを聴いたところピンと
きたので、ほかのCD何枚かと一緒にその場で購入した。そして、その夜じっくり聴いた。
いわゆるモダナイズされた、パンクロックのエッジも併せ持つキャッチーでややラウドなロックは
最初から最後までキラキラしまくってるし、楽曲も良質ということもあって、「けっこうイイじゃん!」となった。
“Five Minutes To Midnight”、“Hero/Heroine”、“Thunder”、“Dance Hall Drug”、“Heels Over Head”
などが響き、なかでも“The Great Escape”は大のお気に入りチューンに。その勢いで翌日レコード会社に
日本盤化の予定があるか否かを確認したところ、返ってきた答えは「今のところその予定はない」だった。
よって、それからしばらくの間はCDを聴いて楽しむというレベルに留まった。やはり日本盤が出ないと、
なかなか仕事へとは発展しにくい。なにかやれたとしても曲をラジオ番組GrindHouse fmでかけたり、
GrindHouse channel/USENのプレイリストに入れるのがせいぜいだ。

それから半年ほど経った2007年2月24日、US西海岸カリフォルニア州アナハイムにあるライヴ会場
、ハウス・オブ・ブルース(ディズニーランドに隣接するハコ)で、CARTELをトリにCOBRA STARSHIP、
BOYS LIKE GIRLS、QUIETDRIVEが参戦したライヴを観た。渋谷CLUB QUATTROをもうひとふた
回り大きくした会場内は大勢のティーンエイジャーたちでゴッタ返してた。もちろん、ソールドアウト。
オープナーのQUIETDRIVEから大変な盛り上がりようで、しょっちゅう黄色い歓声が場内をつんざいてた。
続いてBOYS LIKE GIRLSのパフォーマンスがスタートするや、観客のテンションはさらにヒートアップし、
途中何度も「スゴッ!」となるクライマックスが訪れたほどだった(笑)。

実はそんな状況がまた一段とデフォルメされたのが、次のCOBRA STARSHIPのときだったのだけど、残念ながら観客は“通好み”なCARTELにはほとんど興味を示さず。寸分の狂いもないほぼパーフェクトなプレイを繰り広げる、というとんでもなくスンゴいことをやってるにもかかわらず、ついぞ盛り上がることなく終演した。このライヴリポートを2007年3月31日発売のGrindHouse magazine Vol.41に掲載した。(写真左)。
COBRA STARSHIPが始まる前のセットチェンジ中、客席を出て場内のBOYS LIKE GIRLSの物販ブースに行ってみたところ早くもメンバーが出てきてて、周囲は黒山の人だかりとなってた。なんとかそこのなかに押し入って、マーティン・ジョンソン(vo,g)と(おそらく)上記ブライアンに声をかけるることができ、ホンの数分間だったけど立ち話もした。2人はとても気さくで、めちゃくちゃイイ印象を得た。

まず、『BOYS LIKE GIRLS』を聴き音源を気に入った。まだ演奏面に“未熟さ”はあったものの、ライヴも
実体験しその楽しさや盛り上がり具合を目撃し、体感もした。そして2人だけだったけどメンバーに会うことも
できた。当時QUIETDRIVEも日本ではソニーで、初フル作『WHEN ALL THAT'S LEFT IS YOU』(2006年)
は日本盤化されてなかった。で、「この際同じタイミングで日本盤化するのが1番いいアイディアに決まってる!
美しい!」と勝手に盛り上がり(笑)、帰国後ソニーのいくつかの部署に日本盤化をかけ合ってみたのだけど、
そのときは残念なことに徒労に終わった(苦笑)。

それから少しした2007年5月に、やっと『ボーイズ・ライク・ガールズ』は日本盤化された。
“ヒーロー/ヒロイン(ライヴ at 550)”がボーナストラックとして追加収録され、“グレイト・エスケイプ”のPVも観れた。本国とは9ヵ月のタイムラグが生じてた。
それからさらに4ヵ月後の2007年9月に彼らはついにTHE SUMMER OBSESSIONとともに初来日した。こういうときに限って海外出張と重なり不在で、メンバーにも会えず、ライヴも観れずだったのだけど(涙)、来日取材で両バンドの対談が実現した。
それは2007年11月30日発売のGrindHouse magazine Vol.45に掲載した(写真右)。




次回に続く…